総士の瞳が一騎の瞳を真っ直ぐ捉える。
真顔で見つめられ、一騎は動けず総士に囚われていた。

「……、一騎、お前しかいらない……」

前触れのなく囁かれた言葉に、一騎は恥ずかしさのあまり顔を俯かせる。

「馬鹿…ッ」

顔を真っ赤に染め、照れ隠しに馬鹿と言う。だが、別に嫌な訳ではない。
それも総士も分かっており、真っ赤になった顔を俯かせこちらを見ようとしない一騎に微笑むと、総士は一騎を更に腕の中へと閉じ込める。
そして、更に愛の言葉を囁きかけるのだった。

「愛してる…」

その言葉に腰が抜けたかのように、一騎は総士の服にしがみ付き、総士の腕の中―。
再び馬鹿と呟き、小さく俺も…と返事を返した。







END

2011/5/16